「皇室典範」拙速な改変論議に関しての疑義 ( 2005/10/31 )
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日本は、「万世一系」の皇室をいただいている世界でも例を見ない歴史と伝統を有する立憲君主国です。それゆえに海外でも日本の皇室は心から尊敬されています。
世界に現在約200国ある独立国のうち、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、オマーン、ブータン、ブルネイ、カンボジア、タイ、イギリス、オランダ、ベルギー、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなど約30の国が君主制ですが、その中で最も古く、最も人口が多い国が「日本」です。他国の王室・王朝では、革命や紛争によって「王統・血統の交代」があります。125代、1千年以上血統を護持し続けている君主国は、日本以外にはどこにも存在しません。
かつての織田信長や徳川家康だって、彼らの権力や武力をもってすれば天皇家を一捻りにできたでしょう。そうしなかったのはなぜなのか、我が国の歴史と先人たちの叡智に思いをいたすべきです。
最近は世界遺産流行りですが、125代の天皇が連綿と繋いできた万世一系の歴史こそまさに『世界の至宝』だと私は思っています。
とはいえ、現在の皇室に男子のお世継ぎがいないのも現実です。だからこそ男系を残すべく他の方法も検討すべきです。戦後に皇籍離脱した旧皇族には男系が続いているお家がまだいくつかあります。女系天皇容認を急がなくとも、男系を残す方法がないわけではないのです。
三笠宮寛仁殿下も大変憂慮され、ある福祉団体の機関紙で
『2665年間の世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのかどうかです。万世一系、125代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、「男系」で今上陛下迄続いて来ているという厳然たる事実です』と述べておられます。
寛仁殿下がこれほどまで踏み込んでご意見を表明されたことは重く受け止めなければならないと思います。有識者会議に皇族方の出席は許されていません。もちろん殿下も政治に口を挟む危険性を重々承知されておいでです。しかし、それでもなお自分が発言するしかないという、やむにやまれぬお気持ちからのご執筆だったのではないでしょうか。
有識者会議は小泉首相の肝煎りでスタートした私的な諮問機関ですが、吉川弘之座長は皇族や政治家の関与を一切否定し『歴史は我々が作っていく立場で検討する』と述べ、三笠宮寛仁殿下が示されたご懸念についても『それでどういうことはない』と発言しています。
女系天皇容認・長子相続優先は、我が国の歴史の流れを断ち切ることです。そんな暴挙は国民のためにもならない。後世のためにも決して認めるわけには参りません。
皇室にかかわることを、決して政争の具にしてはなりません。それは当たり前のことです。しかし、そこに話を転嫁させ、皇室典範に係わる議論や意見を貶め封殺しようとする可能性があることこそを私は懸念しています。
何よりも幅広い国民世論の喚起こそが、大きな力になります。ひとりでも多くの人々の理解と賛同が得られるように、どうか皆様のお力をお貸し下さい。よろしくお願いします。
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