大臣閣議後記者会見の概要 ( 2002/08/02 )
於記者会見室 11:08〜11:30
|
(閣議/閣僚懇)
本日の閣議と閣僚懇談会のご報告をいたします。
まず、一般案件2件ございます。国会提出案件は9件ございました。それから、公布法律は2件、政令が1件、人事案件が5件、配布資料が1件、いずれも当省関係はありません。
大臣発言になりまして、文部科学大臣から、子供の読書活動の推進に関する基本的な計画についての報告がありました。
防衛庁長官から、平成14年版防衛白書についての報告紹介がありました。
厚生労働大臣から、人事について、労働福祉事業団理事長 若林 之矩氏が8月1日付で辞任なので、後任に元労働事務次官 伊藤 庄平氏を任命したいという依頼がございまして、了承いたしました。
官房長官から、今国会の法案、条約の成立状況についての報告がございました。
総理大臣から、武部農林水産大臣が海外出張のため、その臨時代理に私、それから村井大臣がやはり海外へ、この臨時代理に中谷防衛庁長官があたると、こういうことになりました。
それから、今日は懇談会という形式で、シーリングに向けて各閣僚の意見も聞こうと、こういうことで約1時間に及んだ閣僚懇談会になりました。
総理からは、大所高所でとにかく改革の出発点となるような平成15年度の予算にしていきたい。概算の枠は8月7日に決定したい。そして、財務大臣とよく協力して各閣僚心してやってほしい。聖域なき構造改革の精神を守って、そして歳出をカットして、国民の納得いく、そういう予算編成にしてほしいと。
基本的には、6月25日に閣議決定した2002年基本方針、いわゆる第2骨太、これをしっかりと守ってほしい。水準としては、14年の枠の以下と。そして、あらゆる見直しをして無駄をなくして、そして重点化というものをしっかりやってほしい。そういう形で、国民の納得が得られるような予算編成にしていきたいんだと、こういう基本的な話がございました。
財務大臣からは、繰り返しになりましたけれども、6月25日の閣議決定を基本とし、2002年の第2骨太で歳出の削減を徹底的にやる、そういう予算編成をしたい。そして、その基準というのは、抑制型であり、重点化、4つありますけれども、そこに重点を置くと、そういう予算編成で臨みたいと。そして、重点4分野に関しては、ここは各省ともしっかりとした、そういう案を盛り込んでいただいて結構であると。そういう意味では、非常に厳しくやりたいという姿勢でございました。
それから、義務的なところに関しては、改革に向けた制度の見直し、歳出抑制をもっとやっていきたいと、そういう形でやってほしいと。そして、経済財政諮問会議ですとか、政府与党の意見を十分踏まえながら、8月7日の閣議で決定をしていきたいんだと、こういう財務大臣からの基本的な考え方の話がありました。
あと、各大臣からそれぞれ意見が出たところでございますので、内容はいろいろありますけれども、私からは2点だけ言いました。
法人税減税というものも必要で、これは株価の問題ですとか、あるいは対外的なディクテーションの問題がある。ですから、ある意味ではやらなければいけないけれども、例えば巷間言われているような5%の法人税減税というのは、財源で1兆5,000億円あるいは1兆8,000億円とも言われているので、これはなかなか厳しい点があるであろうと。
しかし、それはやはり視野には入れなければいけないと思うけれども、例えば、中長期的には法人税減税というのは十分検討に値するが、平成15年度予算ということを考えれば、やはり即効性のある研究開発に対する減税であるとか、投資関係の減税、こういったことが効果が上がるのではないかと。そういう形で、法人税減税とそういうことを非常に厳しい枠を守っていくわけですから、そういう中で、どういう整合性をとっていくかということが大事なのではないかというような趣旨を私は発言させていただきました。
それぞれの大臣からいろいろ話がありましたけれども、これは恐らく官房長官の方からその内容の話があろうかと思います。
それから、財務大臣から、新聞に出ておりますけれども、紙幣の改札をする、平成16年4月から新しい紙幣をつくりたいと。そして、一万円札は基本的には従来のものと変わらないけれども、偽造されている部分というものを高度な技術を駆使して、そこを手直しをすると。
それから、五千円札は樋口一葉。千円札は野口英世であるとのことでした。
目的は、18年経過して、偽造という問題が非常に心配であり、一部偽造紙幣も出ているところであり、偽造対策として必要であるとのことでした。
この改札により、経済効果も実は上がるということでした。例として、二千円札というのは、今半分ぐらい普及してきて、自動販売機等がそれに合わせて新しい二千円札対応のものをつくって、1兆円ぐらいの経済効果が上がったというようなことを言っておられました。
今日の閣議と閣僚懇談会というのは、予算関係がありましたので、ちょっと長くなりました。
それから、懇談会の一環として、会計検査院の検査報告の活用についてということで、総理大臣から発言がありまして、会計検査院は、先日退官した 金子 晃前会計検査院長の尽力もあって、従来型の違法不当な事態の指摘だけではなくて、無駄なコストがかかっている事態であるとか、投資効果が発現していない事態であるとか、あるいは現状を見直さないと将来の国民負担が増大しかねない事態、こういったことを幅広く指摘して問題提起をしている。だから、そういう意味では新しい報告が出たと。ですから、各閣僚は、この検査報告結果というものをしっかりと聴取して、みずから率先して、透明で効率的な政府の実現のために、改めて今回の検査事項項目を踏まえて、そして、改革に取り組んでほしいと、こういう総理からの特別の話がありました。
それから、平成14年度のタウンミーティング、小泉内閣の国民対話について、内閣官房長官から発言があって、14年度は全国各地で11回開催して約4,000人の国民の参加を得ることができた。
各会場でアンケートをした結果を見ると、小泉内閣の構造改革に対する理解が深まったということは言える。そして、8月は開催をしないこととし、9月以降、政策テーマや、あるいは国民との共催、こういったことを多様な形で継続していきたいと、こういうことがございました。
今日の閣議と閣僚懇談会、大臣発言については以上であります。 |
 |
| 【新紙幣】 |
Q:
新紙幣について、経産省としては、経済効果というのはどれぐらいあると、そういう試算はされていますか。 |
A:
特にはしていないと思います。ただ、財務大臣が先ほど触れましたように、二千円札ではそういう効果があったと、こういうふうに言われています。
今回、見本も見せていただきましたが、基本的には色だとか図柄というのは、人物だけのところが変わっている五千円札、千円札で、千円札の色調、そういうのも同じです。ですから、新しい紙幣をつくるということによって、相当な枚数をつくるというようなことを考えれば、そういう意味では効果は私はあると思います。ただ、今までの自動販売機等はそれで対応できなくなるということではなくて、色も図柄も一緒ですから、私も専門家ではありませんからそこのところはわからないんですけれども、今ある自動販売機等を全部かえなければいけないということにはならないのではないかと思っています。
ただ、見本を見せてもらったところ、例えば一万円札は全く同じ一万円札で、ちょっと端のところに、印刷技術で凹凸があって、そこで偽造紙幣をつくりにくい。そういったところが一万円札の改良です。
あとは、見たところ、千円札、五千円札は、それぞれ顔の部分だけが変わっている。ただ、塩川大臣は、野口英世の毛のもじゃもじゃのところが偽造しにくいんだと、こういうふうに解説していました。そこのところは、これから事務方でも検討はすべきだと思いますし、例えば、自動販売機等にどういう影響があるかというのは、私どもも、調べてみたいと思います。 |
 |
| 【ペイオフ】 |
Q:
ペイオフ解禁に絡んで、新型の決済性預金の構想が進んでいるんですけれども、これに関して、大臣はどういったご感想ですか。 |
A:
ペイオフにつきましては既定の方針でありまして、その導入に当たっては、決済期に障害が出る等の金融システムの不安を惹起しないことが私は大前提だと思っています。そのような観点から、今般、総理から柳沢金融担当大臣に対して指示があったのではないかと理解しています。
経済産業省としましては、ペイオフの解禁に伴いまして、企業に対する円滑な資金供給あるいは企業間の決済に支障が出ないよう、企業の資金運用の実態でございますとか、資金繰り動向でございますとか、金融機関の動向について、十分調査、把握に努めて、必要に応じて当省としての考え方も申し上げていかなければならないと思っております。
いずれにいたしましても、中小企業に対する円滑な資金供給を確保するためにも、今後とも各種金融機関のセーフティーネットを適切に運用していかなければならない、こんなふうに思っております。 |
 |
| 【じん肺訴訟】 |
Q:
北海道と九州のじん肺訴訟で、被告企業の三井鉱山と原告との和解が昨日から今日にかけて解決するという見通しなんですが、そういった流れの中で、九州について上告をしたことについて、上告の申し立てを取り下げるだとか、和解のテーブルにつくとか、そういったことを検討するお考えはないか、ご所見をお願いします。 |
A:
これは、今我々としては、しっかりと推移を見守って、その中で考え方を決めていく問題だと思っておりまして、今の段階で、九州に関してこうするということはまだ決めておりません。 |
 |
| 【シーリング】 |
Q:
大臣が閣僚懇で、シーリングに関して2点指摘されたとおっしゃいましたが、それは法人税減税が必要であるということと・・・。 |
A:
あと中小企業です。中小企業というのは、99.7%は中小企業で、日本の経済の基盤を支えているわけですから、平成15年度の予算にあたっての中小企業の活性化というものは、やはり力点を置いてやるべきだと、そういうことは、ひとつ財務大臣に予算にしっかり反映してもらいたいと、こういうことは当たり前のことですけれども申し上げました。 |
 |
| 【新紙幣】 |
Q:
新札の見本は、いつごらんになったのですか。 |
A:
さっき閣僚懇談会のときに見せてもらいました。まだ完全に切り取ったものではなくて、台紙の中に印刷されているような形でした。 |
Q:
新札を発行するということは、大臣はいつお聞きになりましたか。 |
A:
私は、実は新聞報道で初めて知りました。今までのパターンでは、改札というのは大体20年に1回変えているようですが、今回は、先ほど申し上げたように18年目だけれども、相当偽造というものが出てきた。だから、偽造に対処するための改札だと、こういうふうに説明がありました。 |
Q:
経済に、例えば気分一新みたいな効果というのは期待できるんですか。 |
A:
ある程度はあると思います。一万円札で福澤諭吉さんになったときには、例えば慶應出身者が非常に張り切ったとか、そういうふうな感じになると思いますけれども、いろいろあると思います。やはり新札を発行するということは、ムードとして何か影響があるような気がしますし、やはり大変な枚数を印刷をするということですと、例えばそれに使うインクでありますとか、あるいは用紙、そういった意味ではインセンティブが出ると思います。それにちなんで、例えば新しいセールが行われたりとか、いろいろなことが考えられると思うんですが、マイナスには私は働かないと思います。 |
Q:
樋口一葉とか野口英世という人選については、どういうふうにごらんになりますか。 |
A:
女性が樋口一葉という形で出てきたのは、閣内にも女性の数を増やすというようなことの中で、やはり女性としての樋口一葉というのを私は入れたのではないかと思っております。
人選は、特に塩川大臣も触れませんでしたけれども、野口英世というのが国民だれもが教科書で一度は習い、また世界的にも日本の学者として著名な人ですから、そういうことは妥当であると、こういうことであると思っております。
(以 上) |